- 子どもの声を聴くときは、
教えてもらう気持ちでね
一生懸命、耳傾けて、
教えてもらおう、子どもの世界
子どもの世界の扉はね、
内側からしか開かないの
信じるおとなに向かってね - 子どもの話を聴くときは、
じっくり、ゆっくり、ゆったりね
言おうと思うと時間切れ、
中途半端は苦しいよ
子どものつらさと言葉はね、
外に出るまで時間がいるの
待ってる時間も、聴いてる時間 - 子どもの話を聴くときは、
「聴いてるサイン」を伝えてね
あいづちうって、うなづいて、
子どもの言葉を繰り返し
不安な気持ちの子どもはね、
小さな合図で安心するの
「ぼくを分かってくれてるな」って - 子どもの話を聴くときは、
途中で止めたりしないでね
批判をしたりまとめたり、
言い聞かせないでただ聴いて
おとなが口を開くとね、
子どもの口が閉じてくよ
知りたいのなら、耳、開こう - 子どもの話を聴くときは、
瞳のサインをみていてね
子どもはたいていおとなのね、
目なんか見ては話せない
それでも分かってほしいとき、
瞳で合図を送ってる
見逃さないで、みていてね - 子どもの話を聴くときは、
顔の高さを合わせてね
上から見下ろされるとね、
だれでもちょっと堅くなる
視線の低い子どもにね、
しゃがんで視点を合わせてね
子どもが話しやすいから - 子どもの話に答えるときは、
声の調子を同じにね
大きな声や高い声、
おとなのいらいら伝わるよ
子どもは意味を知らなくてもね、
声で気持ちが分かるんだ
言葉が出にくくなっちゃうよ - 子どもの不安を聴くときは、
子どもの気持ちを感じてね
「なぜ?」「どうして?」が、
問いつめに感じてしまうとき、あるの
子どもの心配、不安はね、
「不安なの?」って繰り返してね
答えは、一緒に考えて - 子どもの不安を聴くときは、
すぐに原因、決めないで
「地震のせいだ」「性格だ」、
決めてもそれは答えじゃないの
子どもを取り巻く世界もね、
子どもの心も単純じゃない
広く大きな視野で見て - 子どもの悩みを聴くときは、
子どもの力を信じてね
しっかり聴いて、じっくり支え、
色んな見かたのアドバイス
だけど最後は子どもがね、
子ども自身で解決するの
おとなが信じた子どもはね、
乗り越えられるよ、
大丈夫
平丸久美子作詩「子どもの話を聴くときは―兵庫県教育委員会 防災マニュアルに基づいて」の台本はこちらからダウンロードできます!
コメント