子どもの話を聴くときは(アラビア語編)

ラーウィア先生と子どもたち
今回、「子どもの話を聴くときは」をアラビア語に翻訳してくださったのは、大学でアラビア語を教えていらっしゃるラーウィア・ジャームース先生です。アラブ文学、中東社会文化論を専門とされる山本薫先生のご紹介でした。
山本先生から、
「ラーウィア先生の子どもたちも、アラビア語の朗読がとても上手ですよ」
とのことでしたので、子どもたちが夏休みの間がいい!、そう考えて、8月に入ってすぐ、撮影にいきました。
リーディングに参加してくれたのは、小学1年生のバイラサンさん、3年生のランドさん、中学生のヤザンさん、そしてラーウィア先生。

ラーウィア先生とご主人は、シリアのアレッポ出身だそうです。ヤザンさんは、赤ちゃんの時、少しだけシリアに居たことがあるそうです。バイラサンさんとランドさんは、シリアに行ったことがないそうです。子どもたちがアラビア語をしっかり身につけられるように、ご両親は丁寧にアラビア語を教えておられました。

「今回のリーディングへのチャレンジは、特にバイラサンにとって、とても刺激になったと思う。」
とラーウィア先生は話されました。始め、バイラサンさんは、朗読のメンバーに入っていませんでしたが、本人の強い希望でパートを与えられてリーディングをしました。動画でも、彼女がとてもがんばっている姿が微笑ましいです。

お家に伺った時に、ラーゥイア先生が「ラビナート・プロジェクト」について教えてくださいました。ラビナートは、2021年に日本で設立されたそうです。

  • アラビア語とその背景の文化がもっと知られ、日本人・アラブ人の会話と交流のきっかけづくりとして機能すること
  • 子どもたちを含め、アラビア語を学ぶ日本人及びアラブ人にとって楽しい学習素材となること

を目的にしているプロジェクトだそうです。
この機会に、ぜひ、アラビア語にも関心を寄せていただければ嬉しいです。

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~「子どもの話を聞くときは」アラビア語バージョンをつくった理由~

日本のみなさまもご存知の通り、シリアは2011年に内戦が始まりました。アレッポは、今や、大部分が破壊されて、歴史ある美しい街の面影がなくなっていることをラーウィア先生はとても悲しんでいました。2011年と言えば、日本では東日本大震災があり、この「子どもの話を聞くときは」の詩(平丸久美子・詩 根岸季衣・朗読)が生まれた年でした。そして、その後の2023年2月6日、トルコ南東部のシリア国境付近でとても大きな地震がありました。この地には、これまでの苦労に追い打ちをかける大災害です。
チームの3人でミーティングをしている時、平丸久美子から提案がありました。
「子どもの話を聞くときは」を日本語以外でも伝えたい。
そこで、まず、英語バージョンとアラビア語バージョンを作成することになったのです。

これからも、私たちは、いろいろな言語でのリーディングチャレンジを期待しています。

Arabic translation- Rawya[34492]

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