親子のイライラや不安の解消にはまず栄養療法―うつ・パニックの改善に

初めて執筆させていただきます、当ホームページの管理者です。
私はこの記事を執筆するかしまいか、何度もためらいました。その理由は後ほど書きますが、私が心とからだの健康を保つために学び実践していることが、もしかしたら誰かの役に立つかもしれない…そんな思いでパソコンに向かっています。

今は、新型コロナウィルスの影響で、イライラや不安が大きくなったり、うつ状態になってしまっている方も少なくないのではないかと思います。
コロナ禍以前から、うつ病やパニック障害、ADHDといった症状を抱えてらっしゃる方々には(お子様に限らず大人にも)、さらにしんどい状況かもしれません。
病院に通っても精神論を学んでも良くならない、不安やイライラが払拭されず悶々とした日々を送っている、日々の暮らしに幸せを感じられない…といった方がこの記事をご覧くださり、突破口になれば、それほど嬉しいことはございません。

私がこの方法にたどり着いたきっかけ

私は以前、自分の精神状態があまり良くないと感じることがありました。きっかけこそは職場環境の変化によるストレスですが、そこから自分で自分を追い込んでしまった感じがしています。そういう精神状態がさらに良くないことを招き、不満や挫折が渦巻くダークサイドにまっしぐらといった感じで、日々、イライラと気分の落ち込みを繰り返していた気がします。
もしかして「うつ」なのかな…そう感じることもしばしばあり、ついには何事に対しても自信もやる気もなくなってきて、自分はダメな人間なんだと思い込み、苛立ちは膨れ上がるばかりでした。
そんな私ですが、「いくら周囲や環境のせいにしても始まらない」「自分以外を変えることは出来ない」ということも知っていました。「環境や周囲からのストレスなんて関係ないと思える自分になりたい」「自分を変えたい!」そう思い始めていました。しかし、その方法を知りませんでした。

心を落ち着かせようと絵を描きましたが集中力が途切れてしまい、ジムで汗を流したりウォーキングやジョギングをしても気分が晴れるのはその時だけ。すぐにイライラや不安は戻ってきます。
同時期にお腹も気になってきていたので、「自分を変える」ということの一つとして、食事のご飯の量を減らしたり玄米食にしたりベジファーストにしたり…しかし、私にとってどれもたいした変化を実感することはできませんでした。しかも、これらは間違ったダイエットでもあったのです。

栄養療法で人生を変えた知人のFB投稿との運命の出会い

そんな時、Facebookで知人の投稿に目を奪われました。彼は、「糖質制限」「プロテイン」「サプリメント」「うつ病」「ADHD」「発達障害」「不安症」といったキーワードで、精神的・身体的に悩みを抱えている人を救おうとする投稿を続けていました。そして他ならぬ彼自身も、うつ病を克服してクリアな脳を手に入れ、体重100kg超の肥満から60kg台のマッチョボディへと変貌を遂げた人だったのです。
私がそれまで、IT企業の経営者として成功し何不自由なく暮らしていると思っていた彼は、実はブラック社長の呪縛と持って生まれた脳に長年苦しめられていたのでした。そして彼は、糖質制限とメガビタミンによる藤川理論(精神科医の藤川徳美先生の理論)の栄養療法を実践し、その呪縛から解き放たれ、明晰な脳と健康な身体、そして何より「幸せ」を手に入れていたのです。

私は、すがる思いで彼の投稿や勧められた書籍に学び、分からないことを質問しながら即座に実践しました。著書同様、藤川徳美先生のFacebookやブログからも学びました。
まず分かりやすく変化が現れたのは身体でした。2~3ヶ月で体重10kg以上減、体脂肪率10~12%前後、精神的にはそれまで感じていたイライラや不安から解き放たれ、脳が素直になり、物事を受け入れる許容範囲が広がった感じになりました。その実践は執筆している現時点で2年を超えましたが、糖質制限を緩めて糖質コントロールとした今も進化し続けていると実感しています。
今では「考え方」「思考」を変える精神的な学びも行っていますが、それらをスムーズに受け入れる脳を持つために、まず、基盤として栄養療法が必要であり、それが最短で最大限の効果を得ることに繋がると思っています。
しかしこの記事であまりくどくどと書いても、受け入れていただけない場合がほとんどだと思います。実際、私も始めた頃は家族に理解されにくく、ストイックなやり方が「宗教のようだ」と言われ困ったことがありました。執筆を躊躇したのもそういう理由からです。ですので、今回は藤川先生の書籍とサプリメントの紹介に留めようと思います。もしご興味のある方は書籍をお読みいただいたり、コメントをください。

単なるダイエットとは大きく違いますのでご注意ください

こういった話をすると、単なるダイエットだと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、菜食などのダイエットは逆に栄養不足になり、うつ病を引き起こす要因となります。
今でこそ、糖質オフの食品やプロテインバーなども多く市場に出回り、それなりに多少の認知はされてきているようにも思いますが、私がこの方法を始めた頃は特に、ダイエット目的の情報でさえ、間違った情報が多かったのです(今でも間違った情報は多々見かけますが)。

ダイエット目的であろうとうつ抜けのためであろうと、この方法は「食べる量を減らす」のではなく「糖質を減らす」のであり、カロリーは十分に摂ることが重要なのです。そのため、高タンパク・動物性脂肪は多く摂るようにします。糖質は高カロリーなので、その分のカロリーを動物性脂肪などで摂るようにするのです。それをしないと、エネルギー不足に陥り、失敗する原因となります。
また、「鉄」を含むビタミン・ミネラルと高タンパク食が鍵になりますが、そのために「糖質を減らす」ことが必須となるのです。

悩んでらっしゃるお子様とお母様には藤川理論を実践してみてほしい

まず私が勧められた書籍は藤川徳美先生の『うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった』でした。この一冊にすべてが集約されていると言えるくらい、私にとっては目から鱗の一冊でした。
藤川先生は他にも「うつ消しごはん―タンパク質と鉄をたっぷり摂れば心と体はみるみる軽くなる!」「薬に頼らず子どもの多動・学習障害をなくす方法」など、分子栄養学に基づく自身の理論による書籍を多数出版されており、頻繁に症例を投稿されているFacebookでも多くの信頼を得られている先生です。
特に鉄不足・タンパク不足になりがちな女性とお子さまの症例を多く挙げてらっしゃいます。
利益重視で副作用のある薬に頼らず、市販されていて誰でも安価で手に入れることのできる安全で純粋な栄養サプリメントとプロテイン(タンパク質)で不調を治す、実に科学的で経済的で健康的な治療を展開されています。

書籍はたくさんの症例とともに非常に分かりやすく、現代人の栄養不足(質的な栄養失調)、間違ったバランス、栄養の摂り方などが書かれています。特に女性とお子様のためには必読ではないかと思います。かいつまんで以下に挙げますと、

  • 鉄・タンパクを中心とする栄養が不足すると精神疾患のみならず様々な病気を引き起こす。
  • ほとんどの女性は月経や出産により慢性的な鉄・タンパク不足である。
  • その女性から産まれてくる子供も慢性的な鉄・タンパク不足になる。
  • 鉄不足は血液検査によるフェリチン値を指標とする。
  • 生体のエネルギー代謝の目的はATPという分子を産生することで、この「エネルギー通貨」とも呼べるATPにより、エネルギーを蓄えたり放出したりできる。ATPの不足=エネルギー不足になる。
  • ATPは糖質や脂肪酸と補酵素(ビタミンやミネラル)から産生されるのだが、糖質から出来るATPはごくわずかで、糖質の過剰摂取はビタミンやミネラルの浪費ということになる。
  • よって、現代人のほとんどは糖質過多・タンパク不足・ビタミン不足・ミネラル(鉄分含む)不足で質的な栄養失調である。
  • 糖質を抑えてMEC食(Meet・肉、Egg・卵、Cheese・チーズ)のような高タンパク食と動物性脂肪を多く摂るように心がける。
  • しかし、量的にも経済的にも食事のみで十分なタンパク質を摂ることが困難な場合が多いので、効率の良いプロテインを摂る。
  • 農薬や品種改良で安価になった現代の野菜には十分な栄養が含まれていないので、ビタミンやミネラルの摂取にはサプリメントが最適である。
  • 現代人の食事は経済的にはバランスをとっているが、栄養の質としてはバランスが崩れていてかなり不十分。
  • そのバランスを正すために比較的安価なプロテインとサプリメントを使い、薬に頼らない身体と心を作る。

…など。

とにかく基本は糖質コントロールと高タンパク食・動物性脂肪で効率よくATPを産生すること

上述の通り、糖質制限(コントロール)・高タンパク食を基盤に、エネルギー通貨のATPを効率よく産生することが、ビタミン・ミネラル(鉄含む)の浪費を防ぎ、心身の健康に繋がります。
藤川先生は、このATPを産生するのに必要なビタミンB・C・E・鉄を「ATPセット」としています。
状態に応じて、標準量からメガ量で飲みます。ビタミン・ミネラルは基本的に飲みすぎて悪影響を及ぼすことはありませんが、ビタミンCは大量に飲むとお腹が緩くなる場合があります。鉄とプロテインはあまりに不足していると胃のムカつきや吐き気がする場合があるようで、その場合は少量から徐々に増量します。しかしそれくらいのことで、これらサプリメントを飲みすぎたといってたいした悪影響はなく、すべて正常な体の反応であり、副作用のある薬より安心安全であることは確かなのです。

藤川先生のATPセット

標準量:
ビタミンB50:2錠、朝夕
ビタミンC1000:3錠、朝昼夕
ビタミンE400:1~2錠、朝
キレート鉄(フェロケル)36mg×2~3、もしくは27mg×3~4。夜に摂取
メガ量:
ビタミンB50、3~6錠、朝昼夕
ビタミンC1000、9~12錠、朝昼夕(腸耐性用量の2/3程度)
ビタミンE400、3~5錠、朝
キレート鉄(フェロケル)36mg×2~3、もしくは27mg×3~4。夜に摂取
  • 前提として高タンパク食+プロテインが必要。
  • Eと鉄は同時に摂取してはいけない。
  • 何のサプリメント飲んで良いか分からない場合はとにかくATPセット。
  • 腸耐性用量とは、高用量Cの摂取でお腹が緩くなる量(個人差あり)。
  • 同時に4種類のサプリメントを開始するのが不安な人は、プロテイン→鉄→C→B→E の順序で開始。
  • 鉄はまずは1錠で開始し、胃のムカムカや吐き気などの消化器症状が現れたら一旦中止し、プロテインを1か月継続後に再開。消化器症状がなければ徐々に増量し規定量にする。男性は基本的に鉄なしで。

藤川先生の元記事

ちなみに私は、上記ATPセットを基本に、10種類以上飲んでいます。下記リンクは私が現在飲んでいるサプリメントのリストです。ご興味ある方はご参考になさってください。

iHerb.com - マイリスト

もしサプリメントをどこで購入して良いのか分からないということであれば、信頼面でも価格面でも、iHerbで購入するのが最善だと私は思います。レートにもよるのだと思いますが、現在は2,151円以上の購入で送料無料です。
購入時に紹介コードを入れると割引が適用され、キャンペーンで別途プロモコードがある場合はさらに割引されますので、他で購入するよりかなりお得だと思います。
ちなみ私の紹介コードは AFC4881 です。この紹介コード使っていただけると割引が適用され、私も少し助かったりしますが(笑)、どなたの紹介コードを使われても割引は適用されます。

藤川先生が強くおっしゃる大事なことは、読むべき書籍は製薬会社の利益が絡む医学論文などではなく一般書であるということです。私はその書籍に学んで理解し納得し実践し、それが迷信でも宗教的なことでもない実に科学的な真実であることを知りました。
心とからだの何らかの症状から突破口を見いだせない方には、ぜひ一度、藤川先生の書籍や投稿を読んでみてほしいと思っています。

藤川 徳美
藤川 徳美さんはFacebookを利用しています。Facebookに登録して、藤川 徳美さんや他の知り合いと交流しましょう。Facebookは、人々が簡単に情報をシェアできる、オープンでつながりのある世界の構築をお手伝いします。
精神科医こてつ名誉院長のブログ
kotetsutokumiさんのブログです。最近の記事は「3月の記事を加えノートを改訂しました」です。

ほんの概要となりましたが、長くなりましたので、今回はここまでとします。
記事をご覧くださった皆様に、すべての良きことが雪崩のごとく起きますように。

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